故・野村克也氏の教え

こんにちは!
スタッフの永瀬です。



 少し前になるのですが、ヤクルトや楽天などで監督を務められた野村克也さんが逝去されたというニュースが日本を駆け巡りました。
 現役時代は南海などで活躍し戦後初の3冠王などの偉業を成しとげられました。
 僕は野村さんの現役時代の姿を見たことはありません。
ですが、いまや日本の野球界の常識である「クイックモーション」やデータを重視した「ID野球」など、多くの革新的な偉業を残されたと聞いて驚きました。
野村さんが現役を引退されて、数十年。
それでもなお、その戦術が球界に残っていることから先見の明を感じます・・・
ご冥福をお祈りいたします。


 さて、色々なニュースを見ていると、ある番組で野村さんの著書が取り上げられていました。

「野村さん、本書かれてたんだ・・・」

興味を持った僕は、すぐにネットで検索し、ポチッと購入しました。

「野球と人生 ~最後に笑う『努力』の極意~」というタイトルの本でした。

 
 野村さんといえば”ぼやき”というイメージが強く、怖そうな人だなと勝手に思っていました。
しかし、実際は、監督としてその選手に合った居場所を与えようと考え、観察する、とても選手思いな方なのだということをひしひしと感じました。

 
 野村さん自身、プロとしてのスタートは決して華々しいスタートではありませんでした。
南海ホークスにテスト生として入団して、そして、そこから這い上がって3冠王にまで上り詰められました。
その経験から、著書の中で一節で「才能がないからこそ強くなれる」と語っておられます。
いわゆるエリートは何でも器用にこなす。
 一方、不器用な人は何度も繰り返して習得しなければならないが、その分、失敗から多くを学べる。
そして、結果的に「ウサギとカメ」の例にあるようにエリートなどの器用な人にも勝つことができる。

 
 僕もおそらく不器用な方だと思います。
大学の授業内容も何回か復習しないと理解できなかったり、理解できたとしても実際に使おうとすると上手く当てはめることが出来なかったりします。
 一方、難なくサラッとやってしまう人も世の中にはいるわけです。
 それを羨ましいと思うことをありますが、不器用な人にはその人なりの強みがあるのだと思います。
何回もやることで見えてくるものがあったり、器用な人が見逃してしまうところで疑問を見つけ、思わぬ成果になったりということもあるでしょう。
野村さんもそれと同じで、自分のなかにある「不器用」を強みにしておられたのだと思います。
あれほど偉大な方がこうして不器用を肯定されているのは、僕としてはとても救われる思いがする今日この頃です・・・


野村さんの著書には他にも素晴らしい教えがたくさんあるので、気になった方は是非読んでみてください!
では、また次回!